２）Preparation J
(update 2017/03/21)

理研本村さんより頂いた撮像手順書20161221がベース

戻る

GREIを撮像可能な状態にするためには、通常のゲルマニウム半導体検出器と同等の手順に従って準備する必要があります。
ここでは、GREIに装備されているゲルマニウム半導体検出器が取扱説明書等で指定された方法で適切に冷却され、
前置増幅器などの回路系の電源もONの状態で十分に時間が経過し、動作が安定していることを前提とします

また本体下部のモジュラー部位に関しては測定ごとに電源のOFF/ONを実施することで残存キャッシュの消去を推奨します。



GREI用Ge検出器のHV印加

処理装置の上段に、2台分のゲルマニウム半導体検出器にバイアス電圧（HV）を印加することが可能な、HV電源装置を装備しています（図1）。


図1．HV電源装置（ORTEC 660）

不注意にHVを印加すると、ゲルマニウム半導体検出器の前置増幅器にダメージを与える可能性がありますので、
基本的にはゲルマニウム半導体検出器の取扱説明書に記載された注意事項を遵守してください。
ここでは、オシロスコープで前段Y13、後段Y13の２チャンネル分の前置増幅器の信号波形を
モニタしながらHVを印加することを推奨します。

典型的には、

オシロスコープの縦軸：500 mV/div、横軸：100μ秒/div、トリガー：外部・AUTO

に設定し、前置増幅器出力のベースラインが1グリッド程度動く範囲でHVの印加および降下を行います。


GREIトップへ