３）エネルギー較正（３）E
(update 2017/03/21)

理研本村さんより頂いた撮像手順書20161221がベース

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GREI撮像を正しく行うには、検出器のすべての出力チャンネルについてエネルギー較正を行うことが必要です。
GREI撮像実験の前に、エネルギー較正が正しいかどうか確認します。
エネルギー較正用のデータとして、オンラインモニタで作成されるエネルギースペクトルを用います。
このスペクトルから自動的にピークサーチを行ってエネルギー較正テーブルを作成するソフトウェアが準備されています。
ただし、自動ピークサーチがうまくいかない場合もありますので、エネルギー較正後に確認して対応することが必要です。


１．データ処理が終わったら、コマンド入力のTerminalをデスクトップ下部のアイコンから立ち上げ。


２．Terminal内で下記のようにプロンプトに続いて入力し、計測データが保存されているフォルダに移動します。

[grei@localhost ~]$ cd /home/grei/work/GREI/20160310_test/


３．Terminal内でデータ解析フレームワークであるRootを立ち上げます。

[grei@localhost 20160310_test]$ rootn.exe -l

root [0]


４．オンラインデータのgol_YYYYMMDD_hhmmss.mapを .root ファイルに変換します。

root [0] .L mapGREIadc2root.C++　 （←変換プログラムのロード）

root [1] mapGREIadc2root(“gol_YYYYMMDD_hhmmss.map”)
（→ gol_YYYYMMDD_hhmmss.root が作成されます。）

root [2] .q  （←Root 終了）


５．作成した .rootファイルをcalibフォルダにコピーし、同フォルダに移動、Rootを起動します。

[grei@localhost 20160310_test]$ cp -p gol_YYYYMMDD_hhmmss.root /home/grei/work/calib/

[grei@localhost 20160310_test]$ cd /home/grei/work/calib/

[grei@localhost calib]$ rootn.exe -l

root [0]


６．エネルギー較正テーブル作成プログラムをロードし、peaksearch() を起動。

root [0] .L peaksearch.C++

root [1] peaksearch()
（→ Auto Calibration のウィンドウが表示されます）


７．Auto Calibration のウィンドウ内、右側最上段の黄色のフォルダボタンを押して、
作成した .rootファイルを読み込みます。


８．左側のボックスにadcfx00等のエネルギースペクトル名が表示されるので、
正しくない信号チャンネルだけ選択して「Fit」を再度行います。
下段の「ch, energy」チェックボックスにチェックを入れます。


９．右側のFitting Parameterの値を以下のように設定します。
値を設定する際、数値を変更しない場合でも、いちど数値ボックスを選択し、
エンターキーを押して数値を反映させてください。（今後改善します。）

Threshold: 0.0005, rsigma: 3.0, Low Energy Cut: 150, High Energy Cut: 4000

最初に一度「Search」ボタンを押してヒストグラムを表示させた後に
「Fit」ボタンを押して、自動でエネルギー較正テーブルを作成します。
（古川注；Fitのプログラムが走りっぱなしでプロンプトが表示されないが問題なし）

Thresholdの値が適切でないために「Fit」が失敗する場合が多いようです。
peaksearch() を起動したTerminalに、”Found [xx] candidate peaks to fit” というメッセージが
表示されますので、「Search」ボタンを押したときに
[xx] が20〜30程度になるようにThresholdの値を調節して「Fit」を行うと良いようです。


１０．選択した信号チャンネルの分だけdata_YYYYMMDD.txt にエネルギー較正テーブルが上書きされます。
このファイルと、計測データを保存するフォルダ（20160310_test）にある
enecalib.tblの2つのファイルをテキストエディタgeditで開き、
data_YYYYMMDD.txtに書き込まれている信号チャンネル分のデータを用いて、
enecalib.tblの古い値の行を書き換えます。

[grei@localhost calib]$ gedit data_YYYYMMDD.txt &
（←calibフォルダに移動してgedit起動）

[grei@localhost 20160310_test]$ gedit enecalib.tbl &
（←計測データ保存フォルダに移動してgedit起動）

→上記のコマンド入力でgeditのウィンドウを２つ開き、
コピー・ペースト等でテーブルを書き換えます。


１１．enecalib.tbl を上書き保存します。


１２．再度¹⁵²Eu線源をcalibモードで計測し、オンラインデータのenefx00以下の
スペクトルでエネルギー較正が正しいか確認します。

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